海外旅行のクレジットカード利用方法を「使えるシーン」ごとに徹底解説!

慣れない海外旅行では「クレジットカードをちゃんと使えるか」不安ですよね。
海外では現金払いよりもクレジットカード払いが主流で、現地の人たちは、電車の切符などの少額利用でもクレジットカードで支払います。
それだけに使えるシーンも豊富で、ショッピングからレストラン、ホテルの予約、航空券や電車など乗り物の予約、さらにはチップの支払いにまで利用できてしまうクレジットカードは、今や海外旅行にはなくてはならない必須アイテムです。
これを読めば、海外のクレジットカード利用方法が、ばっちり理解できますよ!
目次
【準備編】海外でクレジットカードを使える準備はできてますか?
念願の海外旅行~!
持っていく荷物の準備は万全ですね!
・・では、利用するクレジットカードの事前準備はどうでしょうか?
下記は、海外で利用する「クレジットカードの事前チェック項目」です。
- 暗証番号(PIN)を再確認する
- カードの使える限度額を確認する
- カード会社の連絡先をメモしておく
- 海外で利用するカードは2枚以上準備する
- 利用するカード裏面にサインがあるか
- 付帯する旅行保険の内容や優待特典を確認する
では、順番に確認していきましょう!
暗証番号(PIN)を再確認する
海外でクレジットカードを利用する場合には、そのほとんどのシーンで「暗証番号(PINコード)」が求められます。
● ショッピング・レストランでの支払い時
● 現地のATMでキャッシング時
● ネット通販利用時
特に、ICチップが付いた(ICタイプ)カードを利用する際は、必ず暗証番号が必要になるので、出発前に今一度暗証番号を再確認しましょう。
カードの使える限度額を確認する
現地についてから、限度額いっぱいでカードが使えない・・なんてことにならないように、カードの利用限度額を出発前に確認しておくことも重要です。
カード会社に連絡すれば、一時的にカードの利用限度額を上げることができます。
一度カード会社に確認してみましょう。
カード会社の連絡先をメモしておく
もしも現地でカードを紛失したり、盗まれてしまった場合でも慌てずに行動ができるように、カード会社の緊急連絡先は事前にメモして、旅行に持参しましょう。
● カード発行会社の(海外からの)電話番号
● 国際ブランドの緊急サポートの電話番号
上記の最低どちらか一方でも、メモしておけば緊急時に役に立ちます。

海外で利用するカードは2枚以上準備する
海外へ行く時は、クレジットカードを最低でも2枚以上持っていくことをおすすめします。
その場合、カードの国際ブランドも「VISA」と「MasterCard」で分けて持っていくと、海外でも使い勝手が良いです。
海外旅行にトラブルはつきもの
旅行中は慣れない土地なので、突発的になにかしらのトラブルに見舞われがちです。
クレジットカードのトラブルも同様で、カードを落としたり、盗まれたり、はたまた現金のみしか使えない場所ももちろんあります。
それぞれ手数料やポイントの還元率が異なるので、ショッピング時とATMキャッシング時とで分けたりして利用していました。
もうひとつ、これは海外ではよく聞く話です。
ATM利用時になにかしらのエラーでクレジットカードがATMの機械に吸い込まれてしまって、出てこなくなる事態です。
近くに警備員がいればいいですが・・最悪の場合はそのカードとおさらばして、カード会社に利用停止してもらうしかないのです。
利用するカード裏面にサインがあるか
案外忘れがちなのが、クレジットカード裏面のサイン(名前)です。
日本ではネット決済ばかりで、実店舗で利用する機会のない人は、今一度チェックしてみましょう。
付帯する旅行保険の内容や優待特典を確認する
クレジットカードごとにそれぞれ付帯している海外旅行保険の内容が異なっています。
カードに付帯している旅行保険が「自動付帯」なのか「利用付帯」なのかを事前に確認しておくことも大切です。
自動付帯とは | カードを持っているだけで、海外旅行保険を受けられる |
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利用付帯とは | 出国前に公共交通機関の料金等をカード支払いをするなど、条件を満たした場合に適応される |
年会費無料のカードは、「利用付帯」である場合が多いです。
※カード付帯の旅行保険適応期間は、だいたいが「日本を出国してから90日間」です。
- カード会員だけが使える優待特典も利用しよう!
- クレジットカードには、会員専用の特典優待が付帯されていることが多いです。
例えば、カード会社のジャックス(JACCS)が発行している “REXカード” は、会員専用の優待特典として「J’sコンシェル」というサービスを利用できます。
海外旅行のパッケージツアー料金や、ホテルの予約で宿泊費が安くなるなどの特典を受けられます。
海外旅行保険が手厚く、優待特典も豊富なREXカードは、海外旅行にオススメの1枚。
年会費無料で、国内でも抜群の高還元率なので、メインカードにしても大活躍間違いなしですよ。
【支払い編】海外のショップ・レストランでのクレジットカードの使い方!
ここからは、海外でクレジットカードを利用するシーンを「ショッピング」と「レストラン」とに分けて見ていきましょう。
ショッピングでクレジットカードを利用する
海外旅行のクレジットカードを使うシーンで一番多いのが、このショッピング利用かもしれませんね。
まずは、英語で「クレジットカードが使えるか」を聞いてみましょう。
「クレジットカード使えますか?」 | ・Do you accept credit cards ? (ドゥ ユー アクセプッ クレディトカー?) ・Can I use a credit card ? (キャナイ ユーズ ア クレディトカー?) |
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ショッピング時のカードの使い方(流れ)は、基本的に日本と同じ
- クレジットカードをカードリーダーに通す
- 暗証番号を入力(たまにサイン)
- レシートもらう
- 支払い完了
カンタンですよね。
この時の注意点としては、下記3点です。
● 支払いが完了するまでカードから目を離さない。
● 暗証番号は、もう片方の手で隠して入力する。
● 購入金額が間違えてないか、レシートを確認する。
もし店員が怪しい動きをしている場合は、カード支払いをやめて現金払いにしましょう。
また暗証番号は、決して周囲に見えないように入力しましょう。
レシートは帰国までしっかり保管しよう
支払い完了後にもらえるレシートは、購入金額が間違えてないかをまず確認しましょう。
購入金額の”0(ゼロ)”が1つ多いかもしれませんよ・・あまり疑い過ぎもよくありませんが。
日本円と現地通貨どっちで支払うべきか?
海外でクレジットカード支払いをすると、基本的には現地通貨での支払いになっています。
しかし稀に、「日本円でも払えますが、どうしますか?」などと聞かれることがあります。
その場合は、迷わず現地通貨で支払うようにしましょう!
「Euro please!(ユーロ プリーズ!)」と言えば大丈夫です。
日本円で支払っちゃいけない理由は、レートが高くなるからです。
クレジットカードを利用すると、現地通貨で支払う場合でも両替レートが発生しますが、これはカードの国際ブランド(VISA、MasterCardなど)の定めるレートです。
しかし、日本円で支払う方を選択すると・・
国際ブランドの定めるレートではなく、そのショップが設定した両替レートで計算されてしまう為です。
つまり、日本円で支払うと損をするということ。
店員さんから何も言われなければ特に気にすることはないですが、念のためレシートを確認してみて、日本円で支払われていた場合は、店員さんに支払いをやり直してもらいましょう。
※海外でクレジットカードを利用した際の「手数料のしくみ」については、下記の記事が詳しいです。こちらも是非参考にしてみて下さい。
レストランでクレジットカードを利用する
海外のレストランでも、スマートにクレジットカード支払いしたいですよね。
レストランでカード支払いする際の使える英語は下記です。
「お会計お願いします。」 | Check please ! (チェック プリーズ!) |
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「クレジットカード使えますか?」 | ・Do you accept credit cards ? (ドゥ ユー アクセプッ クレディトカー?) ・Can I use a credit card ? (キャナイ ユーズ ア クレディトカー?) |
「割り勘でお願いします。」 | Split the bill please ! (スプリッ ザ ビル プリーズ!) |
海外でも店員さんに割り勘で支払いしたいと伝えれば、別々にクレジットカードで支払いができますよ。
レストランでのクレジットカード支払いする流れ
- 伝票で代金を確認する
- チップ(Tip)記入欄がある場合は、チップ代を記入する
- 伝票にカードを挟んで店員さんに渡す
- 支払い完了
- カードとレシートを挟んだ伝票が返ってくるので、最後にサインをする
カフェ等で、レジでの支払いをする場合はショッピング時と同様の流れになります。
この時の注意点としては、下記3点です。
● チップ(Tip)欄がある場合は、だいたい飲食代の10%~15%が相場。
● 請求金額が間違えてないか、レシートを確認する。
● カードを忘れないように気を付ける。
国や地域によりますが、怪しそうなお店ではカード払いではなく、現金払いにしましょう。
チップも国によっては必要ない場所もあるので、事前に確認しましょう。
チップ(Tip)の支払い方法
日本では馴染みのない「チップ(Tip)」ですが、海外のレストランやホテルなどでは割と普通です。
レストランで飲食後に渡される伝票(Bill)には「TIP」と書かれていたり、「GRATUITY」と書かれていたりと我々日本人にはちょっとややこしいですよね。
チップは必ずしも支払わないといけないわけではありませんが、チップ欄に金額(代金の10%くらい)を記入して支払うのが一般的です。
【ネット決済編】航空券やホテルの予約はクレジットカード利用が当たり前!
ここからは、現地でクレジットカードを利用した「ネット決済」を見ていきましょう。
ネット決済には、クレジットカードが欠かせません。
ホテル予約もカードを利用
ほとんどの海外旅行者はすでにホテル(宿泊先)を予約して来ているはずですが、稀に到着日の宿も決めずに現地入りしているツワモノ旅行者が存在します。
しかし最近はネットがあればなんでもできるので、現地からでも簡単にホテルの予約が可能なんです。
現地でホテルの予約に最低限、必要なものは下記3つです。
● クレジットカード
● スマホ、もしくはパソコン
● インターネット環境

スマホで「Booking.com(ブッキング・ドットコム)」というアプリを使って、ホテルの予約をすることが多かったです。
クレジットカードを一度登録しておけば、どこにいても現在地から近くの宿を探せるので、スムーズにホテルの予約ができてオススメです。
乗り物予約もカードを利用
航空券の予約は今やネット決済が普通ですよね。
現地の長距離バスや長距離列車などの予約も、ネット決済が便利です。
最近では、海外でのタクシー予約もスマホがあれば(ネット決済で)安全で便利に利用できるようになりました。
- 便利な反面で、デメリットもあります
- ● 現地のサイトなので、ほとんどの場合で英語
● カード情報を入力途中で突然ページがエラーになったりする

ただ、どれも現地のサイトなので、海外旅行に慣れてない人が安易にクレジットカード情報等をを入力するのは、危険かもしれません。
私の場合は、できるだけ信用のおける現地の公共交通機関などのサイトから予約するようにしていました。
海外からのネット通販でもカードを利用
「海外旅行中にネット通販なんて利用しないよ~」
・・と思うかもしれませんが、もし今日が友達の誕生日なのに、それを忘れて海外に来てしまったらどうしましょう。
私はその時は台湾にいましたが、日本のサイトの「楽天市場」で友達の誕生日プレゼントをクレジットカード支払いで購入し、直接友達の家に送りました。
たとえ海外にいたとしても、日本のサイトを利用したネットショッピングであれば、カード決済時の両替手数料は発生しないんです。
反対に、日本にいても海外のサイトを利用してネットショッピングした場合は、カード決済時の両替手数料が発生するので注意が必要です。
【現金調達編】クレジットカードは海外のATMでも使える!
クレジットカードは便利ですが、最低限の現金も必要ですよね。
海外のATMでクレジットカードを使えば、現地通貨を引き出すことができます。
※海外のATMの使い方については、下記の記事で詳しく書いております。
こちらも是非参考にしてみて下さい。
海外旅行で余った現金を使いきるクレジットカードとの併用ワザ!
旅行最終日に現金が余ってしまうことありますよね。
これら現地のお金を使いきるには、クレジットカードが助けてくれるんです。
やり方はカンタン!
空港で、コーヒーや水、おかし等を買うだけです。
ポイントは、「持ってる(余った)現金以上の金額分購入する」ことです。
・・もうお分かりですね!
現金はここで使い切って、残りの足りない分をクレジットカード支払いすればいいのです。

その数時間の空港滞在中は、お腹がすいても(その国の)現地通貨を持っていないので、食事をしようにも何も買えません。
空港のATMで(その国の)現地通貨を少額引き出すのも良いのですが、この方法だとATMの手数料もかかるし、きっとお金も余ってしまいます。
クレジットカードなら、どこの空港でも使えるので便利なのです。
まとめ
海外旅行のクレジットカード利用方法は、もうバッチリですね!
海外で手持ちの現金がなくても、クレジットカードならほとんどの場所で使えますし、少額利用でも大丈夫です。
現地通貨を引き出したいなら、現地のATMを利用しましょう。
ATMを利用する方が、下手に現地の両替所で両替する(日本円 → 現地通貨)よりも、レートが良い場合が多いです。
便利なクレジットカードを賢く使って、海外旅行をおもいっきり楽しんじゃいましょう!