徹底解説!ANA SFC(スーパーフライヤーズ)プラチナ・プレミアムの価値とは?

ANA SFC(スーパーフライヤーズカード)の中でも最高峰のステータスをもつプレミアムカード。いわゆるプラチナカードに相当するカードですね。
今回はSFCの頂点、ANA SFCプレミアムカードに注目してその年会費や特長などを解説していきます。
目次
ANA SFCプレミアムの年会費は?
まずはSFCプレミアムの年会費を確認していきましょう。
カード種別 | 年会費(税込) |
---|---|
ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード | 88,000円 |
ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム | 77,000円 |
ANAダイナーススーパーフライヤーズ プレミアムカード | 170,500円 |
ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・プレミアム・カード | 165,000円 |
SFCプレミアムの年会費は、実は同じ国際ブランドの通常のANAプレミアムカードと全く同じです。
通常のプレミアムカードと同じ年会費でSFCの特典が付与されるので、元からプレミアムカードを持っている方などがSFCの申し込み資格を取得した場合、SFCプレミアムを申し込んだ方がおトクとなります。
他のSFC(一般・ゴールド)と比較すると?
SFCの中でも特にSFCプレミアムならではの特典はあるのでしょうか?
実は「SFC会員として与えられる特典」は一般・ゴールド・プレミアムというカードのグレードに関わらず同じ内容となっています。
しかしプレミアムカードはそもそもカードに付与されている特典が一般カードやゴールドカードに比べて非常に豪華です。強いて言えばこの「(SFC特典ではなく)カードにもともと付与されている特典」がSFCプレミアムとSFC一般・ゴールドとの差、ということになってきます。
参考までにプレミアムカードならではの特典のうち、代表的なものを以下にあげておきます。
- 搭乗時ボーナスマイル50%
(SFCゴールド40%・SFC一般35%) - プライオリティ・パスで世界のVIPラウンジ利用可
- コンシェルジュサービス etc…
またSFCプレミアムには、SFCカードとしての以下の特典も、もちろん付いてきます。
- 国内外でのANAラウンジ利用可
(通常のANAプレミアムは国内ANAラウンジのみ) - スターアライアンスゴールドメンバー資格
- 国際線特典航空券の優先
- 優先搭乗、専用チェックインカウンターなどの空港サービス etc…
SFCプレミアム(プラチナ)で特に目玉となる特典は何?
SFCプレミアムカードで特に注目したい、代表的な2つの特典をご紹介します。
家族を含めた国内外でのラウンジサービス
SFCプレミアムは本会員・家族会員共に国内外のANAラウンジが利用可能です。さらにプライオリティパスでANAラウンジ以外にも全世界1200箇所以上のラウンジが無料で利用可能となっています。
SFCではない通常のプレミアムカードでも国内線のANAラウンジは無料なので、「SFCにするメリットが少ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし実は無印のプレミアムカードのANAラウンジは「本会員限定」で家族カード会員は対象外となっています。ですが、SFCプレミアムになると家族会員も国内外のANAラウンジを使えるようになるのです。
国際線特典航空券の優先枠
国際線特典航空券の中でもハワイ路線などの超人気路線は常に空席争いが熾烈(しれつ)です。例えプレミアムカード所有者であっても優遇はなく、発券するのは簡単ではありません。
しかし特典航空券には上級会員専用枠があり、SFCプレミアムであれば上級会員扱いで通常よりも高い確率で希望の特典航空券を発券することができます。
取得を目指すにはどうすれば良いのか?
大前提としてSFCを申し込むにはプラチナ以上のANA上級会員となることが必要です。プラチナメンバーとなるには1年間で5万ポイント以上のプレミアムポイントを貯めなければなりません。
ざっくりとした目安ですが5万プレミアムポイントを貯めるには、金額ベースで数十万円分は飛行機に乗る必要があります。SFC資格取得を目指して飛行機に乗りまくる(「SFC修行」と呼ばれます)方も多くいるくらい、旅行好きにとってSFCは憧れのステータスとなっています。
さらにSFCプレミアムを発行するには当然カード会社の審査にも通過しなければなりません。カード会社の審査に関してはANAの関与はなく、純粋に各カード会社が自社のプレミアムカード=プラチナクラスのカードを発行できるか?という観点で審査を行います。
つまりSFCプレミアムを手にするには
- ANAマイレージクラブのプラチナメンバー以上になる
- プレミアムカードのクレジット審査に通過する
という2つの関門あることになります。
ここで少しでもSFCプレミアムをゲットする確率をご紹介しておきます。
それは「事前にANA プレミアムカードを発行し、その後SFCへの切り替えを申請する」という方法です。
実はすでに所有しているANAカードがあり、同じ国際ブランドかつ同じグレードのSFCに切り替える場合に限ってはカード発行の審査がありません。申し込みさえすればSFCカードへの切り替えが必ず可能です。
プラチナメンバー以上になってから新規でSFCプレミアムを申し込むとカード審査落ちでせっかくの申請資格を無駄にする可能性がありますが、事前にお目当の国際ブランドでプレミアムカードを発行しておけば審査なしで切り替えできるのでリスクをなくすことができます。
最初の無印プレミアムカードを発行する段階での審査落ちリスクは避けられませんが、少なくとも1年間飛行機に乗り続けたのにお目当のSFCプレミアムを発行できなかった、という事態は避けることができます。
プレミアムカードは安定した高収入や良好なクレジットヒステリーなど審査条件が厳しいですが、上記の方法で少しでもSFCプレミアムをゲットできる確率を上げておきましょう。
SFCプレミアムを持つメリットはあるのか?
実はSFCカードの中でコストパフォーマンスという点で多くの方にオススメできるのは「ANA スーパーフライヤーズ ゴールドカード(VISAorマスターカード)」です。
マイル移行手数料を含めるとSFC一般と年間維持費に大差がなく、マイペイすリボの活用などで高いマイル還元率を発揮するSFC VISAゴールドは多くの人にとっての最適解となるでしょう。
一方でSFCプレミアムは年会費が高いので、単純な損得だけでいうとオススメできるのは、
- 年間のカード決済金額が非常に多い(目安 数百万〜1000万円以上)
- もともとANAプレミアムを使っていて、たまたまプラチナメンバーに到達した
といった方になってきてしまいます。
ただし、コンシェルジュサービスなど金銭には換算しきれない特典や、SFCプレミアムというANAカードの中でも最高峰のステータスに価値を見いだせる方であれば十分選択肢になるのではないでしょうか。
まとめ
今回はANA SFCプレミアムカードについて解説しました。そもそもの取得ハードルが非常に高いカードではありますが、その分とても高いステータスを持つカードでもあります。ANAカード会員憧れのSFCプレミアム、もし機会がある方はぜひ手に入れてくださいね。