病気だと住宅ローンの審査には通過できない?病気でも審査に通過するコツは?

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これから住宅ローンを利用したいと考えている方の中には、病気が原因で住宅ローンの申し込みを躊躇しているという方もいるのではないでしょうか。
住宅ローンは返済期間が数十年に及ぶことも多く、貸す側も借りる側もリスクが大きめのローン商品となっています。
そのため住宅ローン審査では、申込者の健康状態についてもしっかり確認されることが多くなっています。

申込者の健康状態が及ぼす住宅ローン審査への影響では、以下のようなことがいえます。

  • 団信への加入が必要な住宅ローンの場合は病気だと審査通過はほぼ不可能
  • ワイド団信やフラット35を利用すれば病気でも審査に通過できる可能性がある
  • 病気を偽っての申し込みは厳禁!申し込みの時には正直に申告することが大切

今回は、病気でも住宅ローンの審査に通過する方法や、ポイントについて詳しく説明していきます。

団体信用生命保険に加入必須の住宅ローンには病気だと利用できない

住宅ローンの借り入れは数千万円になることも多いため、数十年単位の長期返済計画になるこが一般的です。
しかし、住宅ローンを利用している全ての人が、30年間など長期的に病気にならないという保証はどこにもありません。

そこで、住宅ローンの利用とともに加入を求められることが多いのが「団体信用生命保険」です。

団体信用生命保険とは

団体信用生命保険とは、通称「団信」と呼ばれる住宅ローンのための生命保険のようなものです。
住宅ローン返済中に利用者が死亡した、または高度障害などになった場合に残りの住宅ローン返済額を支払ってもらえるという制度です。

そのため契約者に万が一のことがあった場合でも、残された遺族は返済を迫られることはなくその住居に住み続けることができるのです。
多くの住宅ローンでは、この団信への加入を利用の条件としているところも多くなっています。

すでに何かしらの病気になっている人の場合この団信に加入することが難しく、「団信に加入できない=審査に通過できない」という理由に繋がっていることも多いのです。

病気で団信加入ができず住宅ローンに申し込めない人の対処法

多くの住宅ローンでは、団信への加入が必須となっており、加入できない場合には住宅ローンが利用できないということも多くなっています。
しかし、病気だからといって住宅ローンの審査に通過できる可能性が全くないわけではありません。
病気の方が住宅ローン審査に通過するための方法を次項よりまとめてみました。

フラット35なら団信に加入しなくても申し込みが可能

住宅ローン商品の中にはフラット35という商品がありますが、この商品に関しては団信への加入が任意となっています。
そのため必ずしも団信に加入する必要はないため、病気の人でも審査に通過できる可能性があります。

他の保険に加入したりワイド団信への加入もおすすめ

フラット35を利用すれば団信に加入しなくても利用が可能ですが、団信へ加入せずに住宅ローンを組むのであれば他の保険やワイド団信など団信に変わるものへ加入するのがおすすめです。

病気の内容によっては、他の保険なら加入できるというものを探せる人もいるのではないでしょうか。
また、ワイド団信と呼ばれる、団信よりも引受基準が緩和されている保険に加入するのもよいでしょう。

ワイド団信は、一般的な団信よりも金利は0.2%〜0.3%ほど高くなってしまうというデメリットがありますが、それでも団信に加入できない方でも加入できる可能性が高い保険になっています。

このように「団信に加入しなくてもよいフラット35+何かしらの保険」という組み合わせで審査に通過することは十分に可能なのです。

病気の事実を隠して住宅ローンや団信への申し込みをするのはアリ?

病気の人が住宅ローンを組むためにいくつか対処法が用意されているとはいえ、
団信に入れないということで住宅ローンを選べる範囲も狭まってしまうというデメリットがあります。

そしてもっと自由に住宅ローンを選びたいなどの理由から、病気である事実を隠して住宅ローンや団信への申し込みをする人がいます。

住宅ローン申し込みは病気を隠しても審査通過できる可能性がある

住宅ローンの申し込みの時の自分の体調に関しては、基本的に事故申告になります。
そのため、審査時に病気を隠して申し込みをするのも不可能ではないかもしれません(バレる可能性ももちろんあります。)

しかし病気を隠して審査に通過し、契約後2年以内に病気がバレてしまった場合には、契約を解除されてしまう恐れがあるのです。
また2年以上経過してから嘘がバレた場合でも、契約解除権は失われてはいますが、団信や住宅ローン契約での告知義務違反があったとみなされます。

そのため万が一申込者が死亡したり高度障害になった場合でも、団信から保険金が支払われることがありません。
長期取引になる住宅ローンにとって、病気を隠して契約することはリスクの方がはるかに高いものになります。

必ず現状を正確に報告し、自分にあった保険や住宅ローンを探して申し込むようにしてくださいね。

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